大物アーティストの「楽曲」を運用する「音楽著作権」ファンドとはどのようなものか?

いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は「音楽著作権」ファンドについての記事を書いていきます。

皆さん、投資ファンドといえば思い浮かべる商品といえば、株式や債券、不動産などかと思います。
さまざまな投資対象を運用し、投資家に利益を分配するのがファンド、いわゆる投資信託ですが、
最近では大物アーティストの「楽曲」を運用する「音楽著作権」ファンドが注目を集めています。

「音楽著作権ファンド」の仕組みとは?

「音楽著作権ファンド」とはその名の通り、アーティストの過去作品の出版権を運用するファンドのことです。
楽曲は著作権によるある一定期間が終わるまでテレビやラジオなどからの楽曲使用料、
音楽配信サイトなどからの権利収入が作詞家や作曲家が得るというのが一般的ですが、
この著作権を買い取って、権利収入を投資家に分配するのが、「音楽著作権ファンド」の仕組みです。

音楽業界で超有名であるジャスティン・ビーバーが、
リリースした291曲の著作権を総額2億ドルで売却したと話題になっています。
日本円で約280億円ですから、とんでもない金額になりますね。

「音楽著作権ファンド」のメリットとは?

アーティスト・投資家の双方にメリットがあるのでこのような仕組みが存在します。

なぜ、こういったファンドが生まれているのかというと、
理由の一つとして挙げられるのは、ストリーミング配信サービスの普及が挙げられます。

これにより、時代を問わずヒット曲は多くの人に長く聴かれるようになり、
大きな利益を長くもたらすようになりました。

また、ストリーミング市場では各アーティストのフォロワーの数から、
楽曲の再生数を予測することが可能で、将来の利回りも想定しやすいです。
かつ、過去のヒット曲は株式や債券などよりも高い利回りを期待することができます。

また音楽は日常生活に浸透しているので景気に左右されにくく、
音楽著作権ファンドを株価暴落時のヘッジ先に使うこともできます。

そして、アーティストが楽曲の権利を売却するメリットもあります。
本来であれば将来的に入ってくる印税収入を手放すことになりますが、
いま高額で受け取ることができるので資産として扱いやすくなるというメリットがあります。

ミュージシャンが高齢だった場合、自分がいつどうなるかわからないので、
楽曲を売却して現金化した方が自分に万が一のことがあった場合、資産を扱いやすくなる一面もあります。

まとめ

アーティスト・投資家の双方にメリットがあるので機関投資家が積極的に資金を使う理由も十分理解できます。

特にアーティストが高齢になってきた場合だけでなく、
ストリーミング配信サービスも現在は数多く存在するので、今後は個人投資家が、
自分の好きなアーティストの楽曲の著作権を購入する可能性が高まると思われます。

当ブログの運営者である嶋村吉洋氏も「音楽著作権」ファンドに
資金を投じる可能性もあるかもしれませんね。
その時は当ブログでも資金を投じた背景などを情報発信していきます。