資金調達にはIPOではなくて、ICO・IEO・STOについて知ろう!

こんにちは、小石川です。

IPOという言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
ベンチャー企業が成功して上場していく華やかなイメージがありますよね。

ただ本質としては、Initial Public Offeringという言葉の略のなので、多くの方に株式公開して買っていただくことで資金調達をする、というのが本質になります。

また、株式を購入するということは、資金提供をするということなので、その企業が大きな成果を更に作って事業を拡大することで、その株式の価値も上がりやすいため、IPO株はチャンスが多く、多くの方の注目を集めているのかと思います。

実は、2017年ごろから、別の方法の資金調達として、「ICO」「IEO」「STO」という手段も注目され始めていました。

今回は、それぞれの手段について軽く学んでいきましょう。

 

ICOとは暗号通貨を利用

「ICO」とは、Initial Coin Offeringの略で、新規仮想通貨公開です。

暗号通貨を利用した資金調達で、株式による資金調達(IPO)における仲介者(NASDAQ等)の役割をすべてブロックチェーンに実装されたプログラムが行う手段です。

東証やNASDAQなどの株式市場においては、仲介者が規定する財務状況などをクリアする必要がありましたが、誰もが通貨を発行することで資金を調達することが可能となりました。

ICOで資金調達するメリットは6つ

1.集めた資金に対して配当を支払う必要なし
2.集めた資金に対して株式(会社の所有権)を発行する必要がない
3.事業の将来性を投資家に提示する必要なし
4.インターネットを利用してグローバルなマーケットを相手に資金調達できる
5.支払いは暗号通貨のため、インターネット上で払い込みが完結
6.小さなベンチャー企業や個人でも資金調達に利用可能

ICOで投資する側のメリットは2つ

1.小額からの資金提供ができる
2.インターネット上でいつでも転売可能

 

IEOとは仮装通貨取引所が完全バックアップ

「IEO」とは、Initial Exchange Offeringの略で、取引所が関係している資金調達です。

IEOでは、仮想通貨取引所が資金調達を望むプロジェクトに対してサポートする一括パッケージのようなものです。

取引所が完全にバックアップする形で資金調達が進むため、取引所の権威性、ブランド力を維持するために、自ずとプロジェクトの精査も行われます。

取引所を介した取引となるため、取引所に登録を済ませたユーザーのみを対象としたややクローズドな手段となります。

 

STOとは証券トークンを使用

「STO」とは、Security Token Offeringの略で、証券(Security)で定められたトークンをを使った資金調達です。

証券トークンによる資金調達は、有価証券に適用される法律に準拠します。

暗号通貨を利用するメリットがありながら、有価証券をブロックチェーン上で扱うことができるようになったのです。

 

さいごに

資産形成の分野でも技術の発展がとても影響を与えているようです。

ただ、ICOよりもIEOやSTOの方が安全性は高そうですが、まだまだ法律の整備なども追い付いていなかったりするので、投資する際にリスクを理解したり、しっかり調査したりしてから、投資することをおすすめします。

 

以上です。

 

(参考)

ICOとは何か? ビットコインなどの「仮想通貨」使った資金調達方法の基礎を解説

ICO・IEO・STO、それぞれの違いと特徴をまとめて解説!