嶋村吉洋氏も注目する新しい概念、「次世代インターネット」とも呼ばれるWeb3(Web3.0)とは?

Web3.0(ウェブスリー)」とは、2021年後半から急速に注目を集めている
新しいインターネットのあり方を表す概念です。
このキーワードはここ最近注目されてきているため、
聞いたことがない、もしくは聞いたことはあっても
まだピンとこないという人も多いのではないでしょうか。

トークンやプラットフォームのような仮想通貨とばれる、
暗号資産、NFT、メタバースなどを語る上でも重要になってくるのがWeb3.0の概念です。

この記事では、Web3.0はこれまでのインターネットとなにが違うのか、
Web3.0により今後どのようにビジネスが変わっていくと考えられるのかについてまとめてみました。

まずは、Web3.0が誕生するまでのインターネット世界の歴史について書いていきます。

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Web1.0とは
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1991年から1999年頃までのインターネット黎明期におけるウェブ構造のことを、
一般的に「Web1.0」と呼びます。

この時代のウェブサイトはHTMLを用いた静的なページがほとんどで、
人々はダイヤルアップという電話回線を使ってインターネットに接続し、
ウェブサイトを閲覧したりチャットをしたりしていました。

現在は、常時インターネットに接続しているのが当たり前ですが、
「Web1.0」では日常生活でインターネット上のコンテンツが利用される機会は
今よりも格段に少ないです。


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Web2.0とは
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2000年代から現在までのウェブ構造のことを「Web2.0」と呼びます。

Web2.0ではADSLや光回線が普及したことで、
ダイヤルアップという電話回線を利用していたWeb1.0 時代から
回線の速度や安定性が飛躍的に向上しました。

また、スマートフォンが普及したことでインターネットが身近な存在となり、
多くの情報をウェブサイトから閲覧するようになっています。

人々の生活が便利になっていく一方で、
インターネット上の個人情報がGAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoftの頭文字)という一部の巨大テクノロジー企業に集中してしまっていることが問題視されています。

個人情報の流出や不正アクセス、データの改ざん、
Webサイト/Webサービスが利用できなくなる、などのリスクがあります。
実際にサーバーが攻撃されることで、個人情報が大量に流出したり、Webサービスが利用できなくなることは頻繁に起こっており、ニュースで目にしたことのある方も多いでしょう。

プライバシー問題とセキュリティ問題、この2つはWeb2.0の問題点です。

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Web3.0とは
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Web2.0の問題点を解決するために現在開発が進められているのが、
ブロックチェーン技術を活用した非中央集権型のウェブ構造である「Web3.0」です。

Web3.0では、仮想通貨で用いるブロックチェーン技術や分散台帳技術を取り入れることで、
個人情報をユーザー自身で管理することができるようになりました。

定まった表現はありませんが、簡単に表現するのであれば
「分散型インターネットの時代」と言えるでしょう。

この仕組みを活用することで、Web2.0時代に台頭したGAFAMのような
個人情報を集積する巨大企業は誕生しなくなるのではと考えられています。

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Web3.0で実現すること
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デバイス、OSによらないアプリの利用が可能になる

Web3.0になることにより、特定のOSやデバイスを介さずとも、
アプリやサービスを利用できるようになります。

AndroidやiOSといったOSごとにアプリが開発されていますが、
AndroidやiOSと関係なくアプリを利用できるようになります。

いつでもどこでもどの全てのサービスが利用可能となる

ブロックチェーンを活用したDAppsは、国境や人種による制限がなくなります。
ブロックチェーンに参加するユーザーに必要な権限はなく、
国籍や性別、人種などによってブロックされることはありません。

今現在、中国では、ネット検閲システムがあり、
TwitterやFacebook、YouTubeといったサイトへのアクセスが検閲され、
アクセスすることができません。

しかし、ブロックチェーン技術を活用したDAppsであれば、非中央集権型であるため、
誰もが自由に自らが望むコンテンツへのアクセスを技術的には可能となります。

サーバーが大幅に安定する

ブロックチェーン技術(P2Pネットワーク)の活用により、分散的なサービス運用が可能となります。
中央集権型はサイバー攻撃を受けやすい問題点がありましたが、
分散的なサービス運用によって不正アクセスや情報漏えい、データ改ざん、
といったリスクを軽減することが可能です。

また、Twitter、Facebook、YouTube等は、
それぞれの企業が管理するサーバーが停止すると利用できなくなります。
しかし、P2Pネットワークを活用するDAppsでは、
参加しているユーザー同士でネットワークを構築しているため、
サーバーの停止といった単一障害点によるサービスの停止が起こりません。

プライバシーは特定企業ではなく個人が管理

Web3.0時代を迎えることで、特定企業が個人情報を管理する時代が終わりを迎えるといわれます。

Web2.0のSNS時代では、誰もがWebに参加して情報を発信することができるようになりました。
一方でプライバシーの流出などが問題視されていますが、
Web3.0により、個人がプライバシーを取り戻し管理することが可能となります。

まだ私たちの生活に影響する場面はありませんが、
多くの企業がこの分野に注目し、現在進行形でプロジェクトの開発が進められています。

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まとめ
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このようにWeb3.0によりまた新たなインターネット世界が構築されます。
ありとあらゆる場所から情報を取ることができ、利用できるサービスの幅も広がり、
より便利になりますが、自身での管理が必要となるので個人の責任は大きくなります。

当ブログの運営者である嶋村吉洋氏もこのWeb3.0において強い関心があり、
この分野に関連する企業への投資にも非常に興味を持っています。

もしかすると、次はこの分野の関連企業の大株主になるかもしれないですね。

今後の動向にぜひ注目してください。