『バリュー株』か『グロース株』なのか判断して株式投資をする

2月下旬ごろから、世界情勢が目まぐるしく変わり、
毎日たくさんの情報に触れていると思います。

情勢が変わると、様々なニュースにも、
分かりづらい株式用語でマーケットを
解説されていることが多くなっています。

株式市場では、今はバリュー株が買いで、グロース株が売りで、
バリューとグロースの関係についてコメントされていたりしますが、
このようなコメントやメディアなどで耳にしたことはありませんか?

この意味は株式投資を行う上で非常に重要な為、必ず押さえていきましょう。

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『バリュー株』と『グロース株』とは
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『バリュー株』は割安株とも呼ばれます。
売上げの伸び率や利益の成長率が低く、利益や純資産などで
評価した企業価値と比べると株価が割安に放置されている銘柄のことをいいます。

『グロース株』は成長株とも呼ばれます。
売上の伸び率や利益の成長率が高く、
今後も高い成長が見込まれる銘柄のことをいいます。

◇バリュー株に投資するメリット◇
株式市場全体が下がるときでも、
グロース株と比較して株価の下落率が比較的に小さいです。
また、割安な水準にあることで、売上げの伸び率や利益の成長率が低いとしても、
中長期的にはゆっくりとした株価の上昇が期待できることもメリットといえます。

◆バリュー株に投資するデメリット◆
売上げの伸び率や利益の成長率がグロース株に比べて低いので、
株価の大きな上昇はあまり期待できません。
中長期的な戦略が必要になってきます。

◇グロース株に投資するメリット◇
株式市場全体が上がるときに、それ以上に株価上昇が期待できることです。
株式はもともとが利益成長に期待して株価が上下する性格をもっていますから、
その期待が大きければ大きいほど、
短期間に大きな株価の上昇が期待できます。

◆グロース株に投資するデメリット◆
株価が割高に買われている場合も多いことから、
売上の減少や財務状況の悪化を理由に、
株価が急激に下落することがあることです。

その企業の売上げの伸び率や利益の成長率が市場の期待に届かなければ、
本来の企業価値に落ち着くまで株価が下落することも考えられます。
株価が短期間で上がったり下がったりすることで、
株価の動きに一喜一憂することもデメリットといえます。

現時点(2022年3月初旬)では、
米国のインフレ緩和のため金利上昇だったり、
世界情勢を見たときに不透明な部分が多々あります。

万が一、金利が上がってしまうと、企業は資金を調達しづらい状況に陥ります。
そうすると、グロース株は設備投資や事業投資をしにくくなる為、
バリュー株に資金が流れていく傾向にあります。

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割安度を測る指標の『PER』と『PBR』とは
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割安度を測る指標として、
・株価収益率(PER: Price Earnings Ratio)
・株価純資産倍率(PBR: Price Book- value Ratio)
があります。

◆PERとは◆
Price Earnings Ratioの略で、
株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍まで買われているか、
すなわち1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。PERの数値は、低いほうが株価は割安と判断されます。
なお、1株当たり純利益は当期の予想数値を用いるのが一般的です。

◆PBRとは◆
Price Book-value Ratioの略で、
株価が1株当たり純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているか、
すなわち1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
現在の株価が企業の資産価値(解散価値)に対して
割高か割安かを判断する目安として利用されます。
PBRの数値は、低いほうが割安と判断されます。

ただ、単純に『PER』と『PBR』を見るだけでは、
割高か割安か判断できないので、
その会社の競合他社や同じ業種の企業などと比較して、
判断するのが適切と言えます。

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まとめ
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株式投資を行うのであれば、経済状況はもちろん
『バリュー株』と『グロース株』どちらに投資するべきなのかを
適切に判断して、より利益につながる投資を行うことが重要です。

当ブログ管理者の嶋村吉洋氏は上場企業の大株主になっています。
当然インカムゲインの金額も大きくなります。
うまく資金を運用して、安定した収入の柱をつくっていきましょう。