こんにちは、小石川です。
デューク大学フュークワ経営大学院のキャンベル・ハーヴェイ教授と、パデュー大学のヤン・リュー氏という2人の研究者が、『A Census of the Factor Zoo』という論文を共同執筆しました。
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400のファクターから市場に勝つ可能性が高い4つを特定
2人の研究者が、長い目で見て市場に勝つことができる可能性が最も高いとみられる戦略について詳細な分析を行ったところ、400あるファクターのうちわずか4つであることを発表しました。
1.バリュー
「バリュー」とは、「他の銘柄に比べて割安に見える株式を買う」戦略です。
単純に、お買い得な株式を保有するということです。
2.モメンタム
「モメンタム」は、「最近数カ月間で平均以上に上昇した株を買う」戦略です。
3.耐久消費財
「耐久消費財」は、「自動車や家電製品など、耐久性の高い商品を製造している会社の株を買う」ということです。
こうした企業では、リスク調整後リターンが景気サイクルを上回る傾向にあるからだ。
4.長期的ボラティリティ
「長期的ボラティリティ」とは、「極端な価格変動がない銘柄が、リスク調整後リターンが良い傾向がある」ことを意味しています。
さいごに
もちろん、これは必ずしも、ほかのファクターがまったく結果を出していないということを意味するわけではない。むしろ、統計学だけに基づけば、4つ以外の要素については確実なものとは言えないということを意味する。
ということも論文には書かれています。
確実性を求めるというよりかは、上記4つは基礎のようなものと捉えた方が良いと思います。
確実性を高めるには、自分自身の知識や先見の明を磨いていきましょう。