こんにちは、小石川です。
先日、ジム・ロジャーズ氏についてお伝えしましたが、今回は他の世界三大投資家の「ジョージ・ソロス氏」について、ご紹介します。
ウォーレン・バフェット氏などに比べて、日本でその名前を耳にする機会は少ないような印象な要因や、巨大な慈善団体を持つソロス氏が今どこを見ているのかを通じて、資産形成について学んでいきましょう。
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イングランド銀行を潰した男
ソロス氏が、特に世界的に有名なのは『イングランド銀行を潰した男』という異名です。
1992年当時に英国ポンドの状況を読み抜き、そこでの巨大な利益が、イングランド銀行の経営に影響を与えるほどだったようです。
チャンスを見抜く目と、それに掛ける投資量が合わさるからこそできる偉業とも見えます。
チャンスだとわかっていても、それに投じる勇気を持ちたいですね。
漫画としても解説されているので、とても読みやすいかもしれません。
マンガ 史上最強の投機家ソロス――“イングランド銀行を潰した男”の哲学 (PanRolling Library)
ドイツナチスから生き残ったハンガリー系米国人
ただ、その生い立ちは過酷なものだったようです。
ハンガリー系の米国人だったため、ドイツナチスのホロコーストを経験して、なんとか生き残られた方のようです。
そのアグレッシブな攻めの姿勢は、一日一日を大切に想っているからこそ身に付いているのかもしれませんね。
敵が多いが、敵へも敬意
「私は敵が多いことを誇りに思っている・・・問題なのは、敵が少し多すぎることだ。」と語っているくらい、ソロス氏には「敵」が多いようです。
先ほどの、『ヘッジファンドで巨額の富を築いたユダヤ人』という経歴であることが、多くの方の「敵」として格好の素材になっているようです。
ソロス氏に関しては、フェイクニュースをでっち上げられることも多いらしく、本当の情報を掴むためには、ソロス氏の行動を追いかける方が良さそうです。
インターネットは、その構造上「敵」が目立ちやすいのですが、実際は、2:6:2の割合になっているという話も聞いたことがあります。
「敵」が2いるということは、その同じ数の「味方」がいて、6割は「中立」というように自然界では整うようです。
そういった背景もあって、日本ではなかなか名前を聞く機会が少ないのかもしれません。
アメリカ2位の民間慈善団体
ソロス氏は、2020年7月に人種差別の解消と黒人コミュニティ支援などのために2億2000万ドル(約2654億ウォン)を寄付されました。
ソロスが設立したオープン・ソサエティー財団(OSF)は、人種問題と関連した市民団体と黒人有権者団体などのために、このような規模の支援計画を明らかにしました。
他の寄付者たちにお手本を示すことまで考えているようです。
ご自身の色々な経験があるからこそ、人権への興味も高いのかもしれませんね。
2016年にも、米国で行われる憎悪犯罪に対抗する団体のために1000万ドルを寄付していたり、OSFは、これまで140億ドル(約1兆4000億円)以上を様々な慈善事業に寄付されています。
その規模は、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ夫妻が運営する「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に次いで、米国で2番目に大きい民間慈善団体なのです。
行動を見るのがポイント
ビル・ゲイツ氏の財団の存在は知っていても、2番目のソロス氏のオープン・ソサイエティー財団の存在は知らない方が多かったのではないでしょうか。
資産をしっかり作っているこそ、適切なところに寄付ができる自由を得られるのですね。
色々な情報が溢れているからこそ、その人が何を言っているのかよりも、どんな行動をしているのか見るのがポイントのようですね。
以上です。
(参考)
ヘッジファンドの具体的な投資戦略とは?(その2)2021.1.2