こんばんは、西野です。
前回のブログでは貯蓄型保険の投資向け保険商品をご紹介しました。
保険は身近でスタートしやすいですが、株や投資信託と同じように長期的な目線をもって取り組むことが大事です。
そして、「具体的に保険で投資をしよう!」と思ったとき、保険のメリットとデメリットをしっかり理解すると、より納得感をもって投資ができますよね。
保険のなかでも「生命保険」には、株や投資信託とは異なり、保険料を支払うことでの税法上のメリットがあることもご紹介します。さっそく見ていきましょう。
Table of Contents
スタートしやすいからこそ、その特徴をしっかり知っておくことが大切
保険で投資をすることは、ほかの株や投資信託などの投資商品とどのような違いがあるのでしょうか。詳しく理解したうえで、最適な投資商品をえらんでいきましょう。
1.貯蓄型保険で投資をする場合のメリット・デメリット
貯蓄型保険にも、メリット・デメリットはもちろんあり、保険である点が他の投資商品との一番の違いです。その特徴をいかして長期的な目線で投資をするのが大事ですね。
①3つのメリット
・いざというときに保険金が支払われる(保障がある)
貯蓄型保険の最大のメリットは、お金を増やすという投資の要素をもちながら保障があることです。
急に重い障害をおってしまったときなど、保険金の支払い対象となる病気や怪我で大きなお金が必要になったときに保険金が支払われるのは心強いですね。
・金額がわかりやすく、将来の計画が立てやすい
貯蓄型保険の場合、契約内容はお客さまごとにカスタマイズして設計します。
このため、何年後にいくら満期返戻金が返ってくるのかがわかるので、自分のライフスタイルに合わせて投資の計画が立てやすくなります。
・契約者貸付ができる
計画的に資産をつくるために保険で投資をすると決めてスタートしても、途中でまとまったお金が必要になることがありますよね。
そんなときは、契約者貸付という仕組みをつかうことができます。
契約者貸付とは、それまでに契約者が積み立ててきた保険料を原資に、その一部を借り入れできる仕組みです。
保険会社からの借り入れという形にはなりますが、他の金融機関で借り入れをする場合よりも金利が低く設定されている場合がほとんどです。
保険を解約することなく、資金を用立てできるのは心強いですね。
②3つのデメリット
・長期の加入が必須で、途中解約すると元本割れするケースが多い
貯蓄型保険に加入をする場合、10年以上の保険期間で加入が必須の場合が多く、さらに途中で解約すると元本割れする可能性が高まります。
詳しくは前回のブログに詳しく書きましたので、ご覧ください。
・月々の保険料が高額になる場合が多い
掛捨型の保険とくらべると、月々の保険料が高額になる場合が多くあります。
これは貯蓄型保険の保険料に、将来払い戻すための積立部分が上乗せされているからです。
その上のせ部分を保険会社が運用することで、保険が満期を迎えたときに払い戻すお金が増えるんですね。
契約手続きをするときに、払い込みを続けられる保険料なのかをしっかり確認して、加入する必要があります。
・金利が固定されている貯蓄型保険の場合、インフレリスクがある
貯蓄型保険にはさまざまな商品がありますが、なかでも金利が固定されている貯蓄型保険の場合は、インフレのリスクがあります。
インフレのリスクとは、物価が上昇することで、相反してお金の価値が下がることです。
たとえば、500円だったAという商品が10年後に600円になったとします。
これは商品Aが値上がりしたと見えるのはもちろんですが、お金の価値が下がったともいえます。
金利が固定されていない利率変動型の貯蓄型保険もありますが、金利が固定されていないことにより景気の変動を受けやすいというデメリットもあります。投資の目的に合うようにしっかり選んでいきましょう。
2.保険には税制の優遇がある
生命保険には税制の面で多くのメリットがあります。
年間の支払い保険料に応じて「生命保険料控除」が適用され、所得税を減らすことができますし、満期返戻金を受け取ったときにも一定の要件を満たせば、同様に所得税を減らすことができます。
適用条件が細かく設定されているため、保険に加入する際にしっかり確認することが大事です。
また、税制の優遇措置があるからといって、たくさんの保険に加入しすぎて毎月の保険料が払えなくなったら本末転倒です。
資金計画と照らし合わせて、よく考えて保険に加入するようにしましょう。
【貯蓄型保険で投資をするなら、その特徴を生かしましょう】
どの投資を選択するのが適切かは、そのひとの資産の状況やライフプランによって違ってきます。「貯蓄型保険」は保険という万が一の保障をもちながら、将来の資産形成をできるのが強みです。
資産計画に合わせて長期的な目線で最善の投資をしていきましょう。