こんばんは、西野です。
前回のブログでは変額保険についてお話ししました。
変額保険は投資の要素が強い保険商品で、満期をむかえたタイミングで大きく増えている可能性がある一方で、満期まで保険を継続しても元本割れするリスクもあります。
もともと投資は元本割れのリスクがあるものだと言ってしまえばそれまでなのですが、せっかく保険で投資をするわけだし、大切なお金を毎月支払っていくことには変わりありませんよね。
「貯蓄型で元本が保証される保険商品はないのかな?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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投資向けの保険はたくさんあるけれど、元本保証になるかは自分次第
結論からお伝えすると、元本保証の商品はあります。しかし、それには一定の条件があるものが多いようです。
1.元本保証となるのは満期までまたは一定期間保険を継続した場合
投資向けの貯蓄型保険の最大の特徴は、保険に加入後、その保険を満期まで継続をした場合に満期返戻金を受け取ることができる点です。
その満期返戻金は払い込んだ保険料よりも多くなる商品が多く、結果として投資のようにお金を増やすことができます。
では、途中で解約した場合はどうなるのでしょうか。
満期をむかえたときと同じように払い込んだ保険料以上の返戻金が出るのかと思いきや、そうではないケースがほとんどです。
これは保険という商品の特性上、貯蓄型保険の保険料が貯蓄の部分と保障の部分で構成されているためです。
保険は健康な人が加入をして万が一に備えるという「相互扶助」の役割をしています。
保険期間の途中で解約されてしまうと、保障として使える保険料が減ってしまうため、その分は解約返戻金からは差し引きますよという考え方です。
加入時にしっかりと目標と計画を立てて、長期的な目線で考えておくことが大切だということがあらためてわかりますね。
2.具体的にどのような投資向け保険商品があるの?
では、具体的にどのような投資向けの保険商品があるのでしょうか。
代表的なものを3つご紹介していきます。
①積立利率変動型終身保険
長期で資産形成をするときに気になるのが、「将来物価が上がってしまったら予定通りの満期返戻金を受け取ってもお金が足りないのでは…?」ということですよね。
この積立利率変動型終身保険は、物価の上昇にあわせて利率が上がるのが特徴です。
利率が上がることによって、受け取れる保険金や満期返戻金も上がります。
インフレによって物の値段があがった場合にも対応しやすい保険といえますね。
②養老保険
貯蓄型保険のなかでも満期返戻金が高い商品が多いのがこの養老保険です。
昔は積極的に販売されていましたが、現在は販売が少し控えめになっている保険でもあります。
養老保険は亡くなったときを保障する終身保険に分類されますが、保険が満期を迎えたタイミングで保障も終了となります。
このため、現在販売されている終身保障が一生涯続くタイプの保険と比べると使い勝手が悪いと捉えるひとが多いのです。
一方で、貯めたい金額と期間を自由に設計しやすいという特徴があり、目的が明確な資産形成には良い保険といえると思います。
③個人年金保険
個人年金保険は、60歳以降に満期返戻金を何年かに分けて受け取ることができる保険です。
「年金」とつくくらいですので老後の生活資金をつくる目的で入るひとが多いです。
養老保険と似ているのがこの個人年金保険ですが、養老保険とは違って亡くなったときに死亡保険金が出るのではなく、払い込んだ保険料が戻ってくるのが特徴です。
保障の要素が少ないため、長期のスパンで資産をつくるために入るというイメージの保険ですね。
まとめ
保険は株や投資信託とくらべると身近ではじめやすいです。
そのぶん、他の投資商品と同じようにしっかりと確認をして、自身の資産形成の目標にあわせてスタートをすることが大事だなと感じています。
保険は身近ではありますが、細かくてわかりにくいのも事実です。
しっかり計画を立てて信頼できる営業マンから保険商品を購入したら、保険料をしっかり払込して満期を待つことが保険で資産形成をする一番の近道だなと思います。